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麻痺の方にとっての痙性。つまり筋肉のこわばりが非常に厄介です。また、療法士側としても痙性が亢進した状態でリハビリを行っても、ほぼ効果は得られません。ではどうやって痙性を少しでも抑えるか?まずは麻痺の種類を正確に判断し、感覚的(脳)にアプローチする必要があります。ただ、長期に渡って痙性に悩まされている方は、二時的に生じている筋肉の硬さを無くすために徒手的なアプローチが必要となってきます。
今までのリハビリは脳の障害であるにも関わらず、ストレッチや筋トレばかりが先行して、あたかもリハビリしている様な現状があります。ストレッチや筋トレは簡単に言えば運動器のリハビリです。決して脳卒中のリハビリではありません。


座った状態から立ち上がる時にこのようなことを言われてませんか?
「お辞儀しながら立ち上がって下さい」と。
簡単に言えば、お辞儀する必要があるのは、重心を立ち上がる前方に移動するためです。ですがお辞儀だけで上手く立ち上がれない人は、もっと深く運動をイメージする必要があります。それはお辞儀するに従って、お尻の後ろが上がってきたか?お尻に掛かっていた重心が太ももの下を通って踵、つま先に移動しているか?
上手く立ち上がれない方はお尻、太もも、踵、つま先をイメージして立ち上がってみて下さい。

脳の病気

2014年10月18日
現代のリハビリテーションのスタンダードは何か?
様々な手法がある中で、受ける側としてはベッドに寝て関節を動かす、筋トレ、歩くなどの運動を思い浮かべるのではないでしょうか?
これらのリハビリを入院中に行うことで、良くなる方もいますが、個人的に多くの方が良くなっていないと感じています。

何故良くならないのか?

それは脳に病気なのに関節を他動的に動かすことばかりに目を向けてしまっていることや、過度に筋トレをすることで緊張を高めてしまっている。または、ただ歩いている。という現状のリハビリ原因かもしれません。

脳の障害部位に対して十分な脳機能リハビリを行わなければ、脳の賦活というのは生じることは少ないでしょう。

赤ちゃんが歩けるようになる過程には多くの発達過程があります。
寝返る、腹這い、四つん這い、ハイハイ、掴まり立ち、伝い歩き。そして歩行獲得。その中で失敗を何度も繰り返しながら筋力、バランスといった身体機能が養われていきます。ただ赤ちゃんは歩行したいからそれらの動作を行っている訳ではありません。そこには必ず赤ちゃんなりの好奇心による目的が存在します。

脳卒中後のリハビリでは、基本的な正常発達を理解し、歩行獲得に必要などの運動が足りていないか?を知らなければなりません。

運動麻痺を呈した方がリハビリを受ける時に、作業療法士や理学療法士等によって手、腕、足のリハビリを受けていると思います。

個別的に手や足の各箇を集中的にリハビリすることは重要なのですが、思うような回復が出来ず、後遺症に悩まされている多くの方は、手や足といった身体のある一部、つまり木で言う所の枝葉にしか手を施していないことが原因であることが多いです。そのような方は土台となる幹や根を調べる必要があります。

骨盤周囲の状態をチェックし、全身にどのような影響を及ぼしているのか?
麻痺の状態をチェックし、脳のどの箇所に多くの損傷があるのか?それが運動性?感覚性?もしくは運動企画の不具合か?など脳科学に基づき詳細な評価を行い、総合的に全身のリハビリを行う必要があります。

もうそろそろ手のリハビリ、足のリハビリという概念から、1人のセラピストが全身にアプローチできる総合リハビリテーションという概念に移行していかなければ何年経っても脳卒中後の後遺症に苦しむ方を救うことは出来ません。

皆様はじめまして。

諦めないの悪い総合リハビリテーション士です。

まず、諦めないリハビリを発足した理由を述べたいと思います。
現在の制度では、脳梗塞.出血後の後遺症により生じた機能障害は急性期リハビリテーションおよび回復期リハビリテーションにておおよそ5ヶ月もしくは6ヶ月間の入院期限を満了し、病院を退院します。回復期病棟へ入院中は1日最高3時間のリハビリテーションを受けることが可能ですが、訪問リハビリテーションで40分、デイケアで40分(短期集中期間限定)など極端にリハビリテーションを受けられなくなります。

皆さん疑問に思いませんか?

退院した途端にリハビリテーションの回数や時間を減らす意味がわかりません。なぜなら私は病院に務めながら、主にデイケア、訪問リハビリテーション分野に従事し、脳卒中発症後(6ヶ月~10年)の後遺症を呈している方のリハビリテーションを施術し、多くの方が少しづつ機能改善している現状を経験しています。

運動麻痺はこれ以上良くならない。特に6ヶ月過ぎると難しい?6ヶ月の壁??そんなものは個人的にはないと思っています。


諦めないリハビリは退院後、これからもっと積極的にリハビリテーションを受けたい!杖に頼らず歩きたい!この腕をもう一度動かしたい!
自分の可能性を信じて諦めたくない人の為に、諦めないリハビリを提供したいと考えました。

諦めないリハビリ!前進あるのみです。